高次思考力プロジェクト
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| Location | Osaka, Japan |
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| Introduction | 高次思考力育成プロジェクト 高次思考力育成プロジェクトは2006年に発足したプロジェクトで、当初は「シンキング・ツール活用プロジェクト」という名称を使っていました。シンキング・ツールとは、欧米で思考力育成の方法のひとつとして活用されている教育メディアです。「考え方」を示す図形が紙に書かれていて、その図形をもとに情報を整理したり、分析したり、流れをつかんだりすることができます。プロジェクト発足当時は、子どもが「考える」ことを如何に支援していくのか、という観点からスタートしました。吹田市の小学校・中学校を対象に実践ベースで活動をしてきましたが、実践を通して、児童・生徒の「考える」という意欲や態度を促すためには、教育メディアだけではなく、教師および児童の学習観、知識観が強く影響を及ぼすことが分かりました。そこで、1年間を通して全教科で高次思考力育成に取り組んでいた岡山県津島市の小学校の三宅先生と共同研究をはじめ、シンキング・ツールを活用する際にどのような要因が児童の思考活動を支えているかについて分析することになりました。1年のフィールド調査を終え、児童の思考活動が学級文化と切り離せないこと、その学級文化を形成するものとして教育メディアだけではなく様々なメディアが重要な役割を担っていることが分かりました。今年度(2009年度)からは、高次思考力育成に関心のある大阪府の初等・中等教育の教員、学生合わせて約15名が月に1度の頻度で研究会を開き、自らの実践や研究を共有し、「子どもに考えさせるための授業づくり」について取り組んでいます。関心のある方がいましたら、関西大学総合情報学部 黒上晴夫先生宛にご連絡ください。 |
