tag:blogger.com,1999:blog-377960172008-08-22T22:22:01.640-04:00観察映画の周辺 Blog by Kazuhiro SodaMAKING "OBSERVATIONAL" DOCUMENTARY FILMS 『選挙』(Campaign) ・『精神』(Mental)・『青年団(仮題)』(Seinendan - working title)Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comBlogger144125tag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-77912661246630083092008-08-21T02:14:00.003-04:002008-08-21T02:17:42.246-04:00AND grant for MENTAL 助成金獲得!Now, it's official. MENTAL, my new observational documentary about mentally ill patients, is receiving a grant of about US$10,000 from AND (Asian Network of Documentary), Pusan International Film Festival. I'm using the money to complete the film. What an honor! I'm attending the award ceremony at Pusan International Film Festival (Oct 2-10, 2008). I'd like to thank everybody who helped me making this movie!<br /><br />心の病を患う人々が主人公のドキュメンタリー映画『精神』(観察映画第2弾)が、釜山国際映画祭AND助成金(約100万円)をいただけることになりました。大変光栄です。助成金は、『精神』の仕上げに使わせていただきます。釜山映画祭(10月2〜10日)で開かれる授与式には参加する予定です。映画の製作に協力してくださったみなさん、ありがとうございました!<br /><br /><a href="http://and.piff.org/eng/html/projects/documentary_list.asp?section=AND&this_year=2008">http://and.piff.org/eng/html/projects/documentary_list.asp?section=AND&this_year=2008</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-9463561107923726622008-08-18T08:54:00.005-04:002008-08-18T09:03:00.910-04:00演劇とお盆<a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://1.bp.blogspot.com/_Zau3xio3Mto/SKlxKzHeUwI/AAAAAAAAAag/PoRRRDjp420/s1600-h/P1020369.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://1.bp.blogspot.com/_Zau3xio3Mto/SKlxKzHeUwI/AAAAAAAAAag/PoRRRDjp420/s200/P1020369.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5235840472129098498" /></a><br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://1.bp.blogspot.com/_Zau3xio3Mto/SKly51xuO-I/AAAAAAAAAao/chVHNd2g99w/s1600-h/P1000160.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://1.bp.blogspot.com/_Zau3xio3Mto/SKly51xuO-I/AAAAAAAAAao/chVHNd2g99w/s200/P1000160.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5235842379808652258" /></a><br />7月末から平田オリザさんと青年団を撮影させていただいているが、オリザさんが海外へ行かれたので、その合間に足利市の実家へ帰省した。ちょうど時期がお盆と重なり、20数年ぶりに生まれ故郷で盆を過ごした。 <br /><br />ウチの地方では、13日に先祖の霊を墓まで迎えに行き(迎え盆)、16日にまた墓まで霊を送りに行く(送り盆)。霊がいる4日間、親戚たちが集まって酒を飲んで騒いだり、線香を上げにきてくれたりする。 <br /><br />改めて眺めていて面白いのは、みんながあたかもそこに霊がいるかのように振る舞うことである。僕がコーヒーをいれていると、オフクロが「おばあちゃんにもコーヒー上げて来て。意外に好きなんだから」とか言うのは、その典型である。迎え盆のとき、「お迎えに上がりましたよ〜」などと言いながら墓へ挨拶するのも、そう。 <br /><br />演劇の創作過程を撮影しているせいか、お盆という行事そのものが演劇的であることに気がついた。先祖を迎えたり送ったり親戚で騒いだりするという、だいたいの台本もある。台詞だって、即興も多いけれど、「ちょいとお線香を上げに来ました」とか、だいたい決まっている。そして、みんなまるでそこに先祖がいるかのように、演じるのである。 <br /><br />ひとたびそう思うと、「先祖の魂を運ぶという提灯は、なかなか粋な小道具だな」とか、「いまオヤジが言った台詞はなかなか気がきいている」とか、「いまオジさんが居間に入って来たタイミングは絶妙だ」とか、すべてが演劇に見えてくる。いや、僕らは普段から何かを演じながら生きているのかもしれない。 <br /><br />(写真は以前撮ったものです)Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-77477043458856697812008-08-07T21:57:00.002-04:002008-08-07T21:58:32.415-04:00苦と楽の比率赤塚不二夫さんが亡くなった。葬儀でタモリ氏が述べたという弔辞が心に残った。 <br /><br />「あなたは生活のすべてがギャグでした。あるがままを肯定し、受け入れ、人間を重苦しい陰の世界から解放しました。すなわち『これでいいのだ』と。」 <br /><br />人生からつらいこと、苦しいことを完全に消し去ることはできない。しかし、それをギャグにすることによって、何とか受け入れられるのではないか。これは赤塚さんの人生観なのか、タモリさんのそれなのか、僕には判らないけれど、そういう考え方には素直に共感できる。実際、赤塚さんの漫画にはそういう力があった。いや、作品は残っているから、今でもあるのである。 <br /><br />僕なんぞは子供のころから、人生は苦であるという感覚に親しんできた。もちろん楽しいこともあるけど、苦と楽の割合は9対1くらいで、日々の生活の実感として、圧倒的に苦が優勢であると思ってきた。だから、仏教の思想に初めて触れたときは、我が意を得たりというのも変だが、奇妙な安堵を感じたものである。 <br /><br />ところが以前カミさんにそう話したとき、彼女にとっては苦と楽が1対9の割合くらいだというので、天地がひっくり返るほど驚いた。なんてハッピーな人なんだと思って、親しい友人にそのことを話したら、彼も同じように1対9だと言うので二度驚いた。もしかしら俺の方が少数派なのか…。 <br /><br />いずれにせよ、同じ世界で同じ空気を吸っていながら、こうも人生観が違うのは驚愕に値する。ウィトゲンシュタインじゃないけど、同じ言葉を喋っていても、決して判り合えていないのではないかなどと、ちょっと不安にもなる。赤塚さんにとっての比率はどうだったんだろう。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-85239194678972994102008-07-27T10:02:00.002-04:002008-07-27T10:05:44.780-04:00PBS broadcast on July 29!I'd like to let you know that 60-minute version of CAMPAIGN will be broadcast nationally on PBS's POV series at prime time on July 29th (10PM). Please check it out!<br /><br />The website below will be expanded with lots of features and interviews right before the air.<br /><br /><a href="http://www.pbs.org/pov/pov2008/campaign/preview.html">http://www.pbs.org/pov/pov2008/campaign/preview.html</a><br /><br />お知らせです。 <br /><br />7月29日(火)、アメリカの公共放送PBSで『選挙』短縮60分版が全米でプライムタイム(午後10時)に放送されます(POVシリーズの一環)。 <br />下記のサイトは、放送直前に拡充され、山さんや僕のインタビュー、教材などが掲載される予定。アメリカ在住のみなさん、よかったらご覧下さいませ。 <br /><br /><a href="http://www.pbs.org/pov/pov2008/campaign/preview.html">http://www.pbs.org/pov/pov2008/campaign/preview.html</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-50956620342668152892008-07-20T23:22:00.000-04:002008-07-20T23:23:18.368-04:00ラブホテル街に居を構える昨晩、東京に着いた。この前日本からNYに帰ったのが五月上旬だったから、あれからたったの2ヶ月しか経っていない。しかし全然そんな気がしない。 <br /><br />今回の被写体である平田オリザさんの青年団/アゴラ劇場は、井の頭線の駒場東大前が本拠地なので、僕は駒場から一つ目の駅である神泉に近い場所にマンスリーマンションを借り、入居した。神泉近辺はラブホテルが林立する地区で、マンションの目の前も横もラブホテル!という凄いところである。何年も前、NHKの番組を編集するために長期滞在したホテルも、同じエリアにあった。僕はよくよく、ここと縁があるらしい。 <br /><br />今朝は例によって時差ぼけで早起きしてしまい、腹も減ったので朝飯を食おうと外出したら、カップルやその筋のお兄いさん達が、幽霊みたいに脱力した感じでゾロゾロと帰途についている。夕べさぞやハッスルしたのだろう(笑)。昨日までニューヨークに居たことが嘘であったかのような、シュールな気分。 <br /><br />今日は青年団の若手の人の作品を観たり、撮影の打ち合わせをしたりする予定。そして明日から本格的に撮影だ。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-17886442483895351262008-07-19T01:11:00.000-04:002008-07-19T01:12:37.495-04:00人間の條件 第一部明日東京へ出発するのだというのに、今日からフィルムフォーラムで小林正樹監督の『人間の條件 第一部』をやるというので、観に行った。第一部だけで三時間半、三部合わせると10時間近い超大作。前の日記に書いた通り、第三部は先日主演の仲代達矢氏と並んで鑑賞した。 <br /><br />第三部も凄かったが、第一部も凄まじかった。無理して観て、本当に良かった。第二部はまだ観てないが、もしかするとこの映画は、これまでに僕が観た映画の中で、最も偉大な作品かもしれない。いや、人類にとって最も重要な作品かもしれない。とにかく圧倒された。一瞬たりとも緊張感が途切れない。三時間半が、あっという間に過ぎた。こんな映画は、二度と、世界中の誰にも撮れないだろう。 <br /><br />複雑な現実を複雑なまま提示しているこの映画を、一言で総括するのはあまりにも乱暴だが、敢えて言うならば、これは倫理を貫くことについての映画であると思う。断っておくが、ここで言う倫理とは、道徳とは全く異なる。 <br /><br />道徳とは、社会から強制されるルールを差し、時と場所によってコロコロ変わりうる。例えば、『人間の條件』の時代の道徳的行いとは、天皇のために死ぬことであり、どんな理不尽な命令でも上官や上司に従うことであり、中国人の首を平気で切り落とせることである。それが日本の敗戦と同時に、一夜にして180度ひっくり返ったことは、誰もが知っている。 <br /><br />それに対し倫理的行いとは、自らの良心に従った行いであり、主体性を有する者だけが獲得できるものである。つまり、人間の内面から出てくる規範。したがって、場所や時代が変わってもそう簡単に変わるものではなく、普遍的である。 <br /><br />戦時下の満州で、自らの良心に耳を傾け、非暴力と博愛という倫理を貫こうとする仲代達矢は、当時の日本人としての道徳とことごとく齟齬をきたし、徹底的な迫害を受ける。普通の人間なら、自分の身が危なくなれば道徳の側に寝返り、自らの倫理を捨て去ってしまうのだろうが、仲代扮する梶は、苦悩にのたうちながらも、頑強に倫理を捨てない。彼にとっては、それを保持することが、人間であるための条件なのである。 <br /><br />その闘いぶりが、あまりにも凄まじく、痛ましく、しかし力強く、美しい。魂を揺すぶられる。強大な力に比して梶はあまりに非力で、翻弄され、痛めつけられ、負け続けていくのであるが、彼が自らの倫理に従う限り、本当に負けているのは道徳の側なのである。 <br /><br />ぜひご覧下さい。 <br /><br /><a href="http://www.filmforum.org/films/human.html">http://www.filmforum.org/films/human.html</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-22741625545931430342008-07-17T21:56:00.000-04:002008-07-17T21:57:01.117-04:00東京の前に、鍼ロンドンから帰ってきたのもつかの間、あさって19日、東京へ出発する。観察映画第三弾『青年団(仮題)』の撮影のためである。撮影は、とりあえず9月半ばまでの長丁場。そのためにマンスリーマンションを借りた。今度も独りで撮影の予定だが、体力がもつかどうか…。 <br /><br />と案じていたら、カミさんが「鍼に行くべし」と言うので、今日は中国人の名医・ヤン先生のところへ行って来た。ヤン先生には、夫婦ともども14、5年お世話になっている。 <br /><br />いつものことだが、鍼を打ってもらうと、刺したまま、3、40分放っておかれる。その間、ツボをさされているせいか、標本の昆虫になったみたいに、身動きができなくなる。しかしそれがなぜか心地よい。知らぬ間に眠りに落ちる。そして眠りから覚めようというころ、ヤン先生が鍼を抜きに来て、治療が終わる。これまたいつものことだが、何となく頭も体もすっきりして、気力が湧いてくるのを感じる。 <br /><br />東京では、イメージフォーラムで1日だけ講師もします。 <br /><a href="http://www.imageforum.co.jp/school/summerschool/documentary.html">http://www.imageforum.co.jp/school/summerschool/documentary.html</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-52231719480165739742008-07-09T23:10:00.004-04:002008-07-09T23:29:01.729-04:00ロンドンへ行きますお知らせです。 <br /><br />明日(10日)からロンドンに行きます。 <br />川喜多かしこさん生誕100年記念のイベントで、日本映画をテーマにしたシンポジウムがあり、それに参加します。 <br />日本からは映画評論家の佐藤忠男さんが参加されます。 <br />橋口亮輔監督も来られる予定だったのですが、体調が悪くキャンセルされたとのこと。残念です。英国側からは、トニー・レインズさん等が参加されます。 <br />また、『選挙』の上映と質疑応答も行います。 <br /><br /><a href="http://www.jpf.org.uk/whatson.html">http://www.jpf.org.uk/whatson.html</a><br /><br />I'm flying to London tomorrow (10th) to attend an event to commemorate the 100th anniversary of Kashiko Kawakita. I'll speak at a symposium on Japanese Cinema along with renowned critics Tadao Sato and Tony Raynes.<br /><br />CAMPAIGN will be also screened. I'll be at the Q&A.<br /><br /><a href="http://www.jpf.org.uk/whatson.html">http://www.jpf.org.uk/whatson.html</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-62565349365519488492008-07-01T01:08:00.002-04:002008-07-01T01:15:18.176-04:00Kawase @ Japan Societyいきなり決まったんですが、7月3日、NYのジャパン・ソサエティで河瀬直美監督のドキュメンタリー作品上映後、監督ご本人を招いての質疑応答を僕が仕切ることになりました。<br /><br /><a href="http://www.japansociety.org/content.cfm/event_detail?eid=6a558025">http://www.japansociety.org/content.cfm/event_detail?eid=6a558025</a><br /><br />河瀬さんとは既に二度も対談をしているので、今回で三回目の顔合わせ。ただならぬ因縁を感じます。なんと入場無料だそうです。NYのみなさん、ぜひご来場ください。劇場ではなく、小さい部屋でやるそうなので、どしどし質問しちゃってくださいませ。<br /><br />質疑応答があるのは8時からの回ですが、6時15分からの『につつまれて』『きゃからばあ』の上映も見逃せませんぞ。<br /><br />On July 3rd at Japan Society in New York, I'll be the host of Q&A with Naomi Kawase after the screenings of her documentaries.<br /><br /><a href="http://www.japansociety.org/content.cfm/event_detail?eid=6a558025">http://www.japansociety.org/content.cfm/event_detail?eid=6a558025</a><br /><br />This is the 3rd time I meet with her to speak in public. The admission is for free. And the room that takes place is pretty small, so it will be an intimate session. The Q&A session is after the 8:00 PM screening, but don't miss the screening from 6:15 PM, too!Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-72044697257295486452008-06-24T19:59:00.000-04:002008-06-24T20:00:16.590-04:00『人間の條件』と仲代達矢NYのフィルム・フォーラムで『人間の條件(第三部)』(小林正樹監督)のプレス用試写会に誘われたので、カミさんと二人で参上した。仲代特集の一環である。 <br /><br />『人間の條件』(1959−61)は、日本軍の中国大陸への侵略戦争を描いた超大作で、三部合わせて10時間近い。第三部だけでも3時間半ある。 <br /><br />全く未見だった僕は、一部と二部を観ずに三部を観ることにためらいを感じながらも、再び仲代さんが来られると聞いて出掛けていったのだが、これが大、大、大傑作。茫然自失した。上映時間の長さなど、全く気にならない。10時間一気に観るのも苦にならないだろうと思った。 <br /><br />こんな映画はもう二度と、世界中の誰にも作れないのではないか。日本映画の黄金時代に、小林正樹がいて、仲代達矢がいて、あらゆる好条件が重なって、初めて可能になった奇跡だと思う。前の日に観た仲代主演の『他人の顔』(勅使河原宏監督)も凄かったし、僕は最近、映画の神様に抱擁されっぱなしである。 <br /><br />しかも今日の試写では、僕とカミさんが並んで座っていたら、「ここ、いいですか?」とカミさんの隣に座ってこられたのが、なんと仲代さんご本人!仲代さんも20年ぶりにご覧になったそうだ。 <br /><br />映画にはインターミッションがあったのだが、映画に入り込みすぎて僕らはしばらく声もあげられなかったし、拍手もできなかった。仲代さんはそれを気にしたのか、「長い映画でしょう」とおっしゃったので、僕らは「いえいえ、全然長いなんて感じません。素晴らしい映画です。こんな映画はもう誰にも撮れないでしょう」と慌てて打ち消した。世界のナカダイも、観客の反応は気になるんだなあと、不思議な親近感を感じた瞬間だった。 <br /><br />それにしても、恐るべきは仲代達矢の演技力と集中力である。3時間半の長編の中、一度として、仲代達矢が「演じている」ことを意識しなかった。仲代達矢は、主人公の「梶」にしかみえなかった。僕は映画を観ている事をいつの間にか忘れ、あたかも自分が戦争を体験しているかのように引き込まれた。ちなみに、『人間の條件』の壮絶なラストを撮る時、小林監督は仲代さんに3日間の絶食と不眠を要求し、仲代さんはそれを実行したそうである。 <br /><br />仲代さんは『人間の條件』を撮る合間に、黒澤の『用心棒』と『椿三十郎』に出たという。日本映画の黄金時代は、掛け値無しの黄金色だった。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-78533439564836528022008-06-23T23:59:00.001-04:002008-06-23T23:59:44.292-04:00キムタクと山さんキムタク主演のドラマ『CHANGE』の第一回目を、近くの日系レンタル屋で借りてようやく観たんだけど、僕が作った『選挙』と酷似した部分が目白押しで、カミさんと何度も腹を抱えて笑ってしまった。『CHANGE』を作った人は、きっと『選挙』を参考にしていると思う。そう考えないと不自然なほど、似たようなシーンがこれでもか、これでもかと出てくる。そう思うのは僕だけかなあ。 <br /><br />そもそも、ひょんなことから大政党に担がれて補欠選挙に立候補という設定が酷似。キムタクが「若さで改革」と同じキャッチフレーズを繰り返すのなんか、山さんと同じじゃん(笑)。「はい、握手して」とか「走れ」とか選対の人に命令されるとことか、「政策なんかどうでもいい、キャッチフレーズが大事だ」「政策について語りすぎると墓穴を掘るからサワリだけにしろ」とブレーンが言うこととか、組織票を固めながら浮動票を狙うこととか、朝と晩に駅立ちすることとか、キムタクが疲れて昼寝するとことか、似てる場面は枚挙にいとまがない。キムタクが選挙運動から逃避してプラネタリウムを観に行くのは、山さんが独り車ん中で「鉄道ジャーナル」を読むシーンとダブるし、キムタクが地元のバレーボールに参加するのは、山さんが町内の運動会でラジオ体操をするのと重なる。街頭演説してるキムタクからカメラが引いていくと、演説に関心のない通行人がわらわら歩いてるショットなんて、『選挙』の最初の場面とそっくりじゃん!開票状況の報告を電話で受けるとこなんか、白い電話機まで似てる(笑)。他にも挙げ出したらきりがない。 <br /><br />これが全部、偶然だとは思えないんだけどなあ。もちろんそれもあり得るんだろうけど。いや、参考にされてたとしたら、それは光栄なことです。それにしても、キムタクと山さん…(笑)。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-51448232557425023792008-06-22T11:42:00.003-04:002008-06-22T11:47:43.594-04:00RAN by Kurosawa<a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp2.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SF50GLFuJ1I/AAAAAAAAAZ4/PlkUL2RqEjA/s1600-h/P1000868.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp2.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SF50GLFuJ1I/AAAAAAAAAZ4/PlkUL2RqEjA/s200/P1000868.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5214733067946436434" /></a><br />昨晩、NYのジャパン・ソサエティで黒澤明の『乱』を観た。 <br /><br />既に映画館も含め4、5回観てたし、あまり好きではなかったので、正直、今回観ようかどうか迷ったくらいだったが、仲代達矢さんが来られるというので観に行った。そして観て良かった!とにかく今回観た感想は、凄まじくも素晴らしい、の一言であった。こんなに自分の中で印象が変わった映画はない。僕がやっと映画に追いついたということか。 <br /><br />僕が『乱』を好きでなかった理由は、望遠レンズを多用した平面的なカメラワークだとか、大げさな演技や台詞回し、メークアップだとか、主に映画のスタイルに関することであった。そのスタイルは、もちろん今もそのままなのだが、そんなことはどうでもいいほど、描かれている世界が映画というジャンルを超越していた。要するに僕の見方が変わったのである。 <br /><br />敢えて一言で総括するならば、それは「因果応報」の映画であった。原因があれば、その結果がある。その当たり前すぎる命題を、冷徹に描ききった映画であった。しかもそれは、良いことをすれば報われ、悪いことをすると罰せられるというような、甘ったるい勧善懲悪ではない。人間の存在や喜怒哀楽など、砂粒のごとく小さく見えるような、もっと大きい宇宙の原理を描いている。 <br /><br />黒澤は「人類への遺言」としてこの映画を撮ったそうだが、僕は初めて、彼の遺言に耳を傾けられたような気がする。 <br /><br />ちなみに、仲代達矢さんは『乱』を演じたときに50歳だったそうで、メークに毎日3時間半かかったそうである。現在75歳だが、映画で観るよりも断然お若いので、不思議な気がした。フィルム・フォーラムでは大規模な<a href="http://www.filmforum.org/films/nakadai.html#622">仲代特集</a>が始まっている。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-53441331681760041842008-06-14T12:31:00.001-04:002008-06-14T12:33:18.048-04:00秋葉原とテロリズム東浩紀氏は<a href="http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200806120251.html">朝日新聞への寄稿</a>で、秋葉原事件は幼稚なテロリズムであると指摘した。「社会全体に対する空恐ろしいまでの絶望と怒り」を背景に、しかし怒りの対象が曖昧で、首相官邸でもなく経団連でもなく、秋葉原へ突っ込んでしまった。そのような分析である。 <br /><br />この指摘は極めて鋭い。事実、この事件に触発されて殺人や爆破を予告する事件が相次ぎ、警察は厳重警戒態勢をしいた。 <br /><br /><blockquote> 携帯電話の会員制掲示板サイトに「明日、九州のある駅で歴史に残る大量殺人する」と書き込まれていることが14日分かり、九州管区警察局は九州の各県警に、JRや私鉄の駅などの警戒と警備強化を指示した。福岡県警は威力業務妨害容疑などにあたる可能性があるとみて捜査を始めた。 <br /> 管区によると、14日午前、書き込みを見た複数のサイト利用者から福岡県警などに通報があった。書き込みは同日午前7時19分で、「大量殺人する」とした上で「俺(おれ)も加藤と同じなんだ 加藤に共感したんだ 俺、死刑になる 加藤よりも多い人数を殺す」と書かれていた。加藤は東京・秋葉原の通り魔事件で逮捕された加藤智大容疑者を指すとみられる。(6月14日、毎日新聞)<br /></blockquote><br /><blockquote> インターネット掲示板に和歌山市のテーマパークを爆破すると書き込んだとして、和歌山県警和歌山西署は14日、兵庫県西脇市小坂町、アルバイト鉄工員、前田尚希容疑者(23)を威力業務妨害容疑で逮捕した。容疑を認め「本気ではなかった」などと供述しているという。 <br /> 調べでは、前田容疑者は12日午後2時50分ごろ、携帯電話でネット掲示板に和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)を「14日に爆破する」などと書き込み、業務を妨害した疑い。 <br /> 12日午後8時ごろに掲示板を見た男性が警察に通報。連絡を受けたマリーナシティは13日に各施設を点検し、異常がなかったことから通常通り営業した。 (6月14日、毎日新聞)</blockquote><br /><br />この図には、どこかで見覚えがある。そう、イスラム急進派によるテロ情報と、それに右往左往させられる警察、そして市民社会の構図である。イスラムと日本の「テロリスト」たちとの違いは、行為の背景に理論と組織があるかどうか、だけである。 <br /><br />ここで忘れてならないのは、テロリズムはアイデアであり、属性ではないということである。テロリストを一人残らず検挙したとしても、そこにアイデアが残っていれば、それに共感する人間にたやすく感染し得る。 <br /><br />秋葉原事件でもそうだった。犯人は少し前に起きた大量無差別殺人事件という「アイデア」に共感し、感染し、テロリストになった。そして彼がそのアイデアに共感するためには、閉塞感に覆われた社会状況が不可欠だった。のっぴきならぬ不満と怒りが身体と精神に充満していない限り、人はテロリストにはなり得ない。 <br /><br />力による「テロ撲滅運動」は、果てしのないイタチゴッコに他ならない。テロリストは、その温床となる社会的状況がある限り、増殖し続けるからである。また、力に頼ると、権力による市民の監視が強まるなどの副作用も強く、決して望ましい対応法ではない。 <br /><br />テロリズムを抑えようと思うなら、「アイデア」がもはや共感を呼ばぬよう、古くさく感じられるよう、温床となる社会状況を改善することこそが必要であり、近道である。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-3948590472890148392008-06-11T13:24:00.001-04:002008-06-11T13:26:37.733-04:00秋葉原事件について秋葉原事件の犯人が、6月3日から事件前日の7日まで、携帯から<a href="http://www11.atwiki.jp/akb_080608/pages/29.html ">ネットに書き込んでいた独白</a>を読んだ。 <br /><br />読みながら、犯行に至るまでの彼の心の動きが手に取るように分かり、戦慄を憶えた。 <br /><br />容姿に強いコンプレックスを抱き、友達もいなくて、ネットに書き込んでも無視されるか馬鹿にされ、派遣先からはリストラされそうになり、彼はどんどん袋小路へ入って行く。思考が、身体が、感情が、弾力性を失い硬直化していく。周りの人間が全員敵に見える。殺意が芽生える。 <br /><br />書き込みから受ける印象は、大量無差別殺人鬼のそれというよりも、愛に飢え、自信を失い、疲弊し切った青年のそれである。 <br /><br />いや、多かれ少なかれ、彼のような気持ちを、誰もが経験したことがあるのではないか。「人を殺したい」と思ったことはないけど、それ以外の感情は、僕には憶えがある。僕と彼とは地続きである。だからこそ、戦慄せずにはおれない。 <br /><br />彼のそばに一人でも親身に話せる良き友人が、家族がいたなら、彼はあのような犯罪を犯すこともなかっただろうし、人は死なずに済んだであろう。そのことを僕らは、明確に認識するべきだと思う。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-68425782261670188232008-06-02T14:47:00.002-04:002008-06-02T14:49:00.759-04:00横尾X糸井横尾忠則氏の展覧会の件は既に何度か書きましたが、<a href="http://www.1101.com/boukenooooo/2008-05-29.html">横尾氏と糸井重里氏の対談</a>が面白いです。絵画の見方がちょっと変わるかもしれないよ〜。連載10回だって。ご覧あれ〜。そして<a href="http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html">展覧会</a>を観に行くべし! 6月15日まで。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-32109010060711679202008-05-30T14:43:00.006-04:002008-05-30T14:51:55.388-04:00インタビューと会話<a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp3.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SEBLGXEce7I/AAAAAAAAAZo/IPJYbWZBD3U/s1600-h/561304790_38.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp3.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SEBLGXEce7I/AAAAAAAAAZo/IPJYbWZBD3U/s200/561304790_38.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5206243741884251058" /></a><br /><br />近年のアメリカのドキュメンタリーの多くは、Talking Head(直訳すると「しゃべる頭」)と呼ばれるインタビューを多用する(もちろん例外はある)。その頻繁な使われ方を観ていると、ドキュメンタリーを撮ることは、インタビューを撮ることであると考えられている節すらあるほどである。<br /><br />事実、アメリカの多くのドキュメンタリストは、インタビューを主軸に据え、その隙間にB-Rollと呼ばれるインタビュー以外の映像を差し挟むことで作品を構成する。そもそも、インタビュー以外の映像をB-rollと呼ぶこと自体に、彼らのドキュメンタリー観が窺える。B-Movie(B級映画)という言葉があるように、Bはあくまでも脇役を表すのであり、主役はあくまでもA-Rollとしてのインタビューであることを示唆しているからである(もちろん、アメリカ人すべてがそう考えているわけではない)。<br /><br />確かにインタビューは、ドキュメンタリーにとって強力な武器である。きちんとした戦略と哲学と技能を持ってやれば、作品を豊かにもしうる。特に被写体に密着する時間的・予算的な余裕がない場合には、頼りになる。被写体が状況や気持ちの要点をうまくまとめて喋ってくれれば、それだけで作品が成り立ち得るからである。それは、どんなに凡庸な映像しか撮れなくても、気の利いたナレーションをかぶせてしまえば、それなりに作品として成立してしまうことにもよく似ている。<br /><br />しかし、便利なだけに、インタビューはドキュメンタリーを堕落させる要因にもなりうる。被写体の発言を制作者の都合のいいように繋ぎ合わせると、作品自体が身勝手になってしまうし、インタビューを論理だけでつなぎすぎると、コトが極度に単純化され、現実が持つ複雑で両義的な豊かさが失われてしまう。また、被写体がインタビューで心境を吐露すると、観客はそれだけで何かを理解した気になってしまう嫌いもある。たとえそのインタビューが、アリバイ的に被写体によって語られ、アリバイ的に制作者によって使われたものであっても、である。<br /><br />そういう理由もあって、僕は『選挙』を撮るときに、インタビューを極力行わない方針で臨んだ。完成した作品のなかにも、ほとんど盛り込まないですんだし、そのことにかなり満足もした。だから、いま編集している『精神』を撮るときも、同じようにインタビューは行わず、ガラスで隔てられた傍観者に徹しようという心づもりでいた。<br /><br />ところが、実際に撮影を始めてみると、精神科の患者さんたちは、僕を単なる傍観者として放っておいてはくれなかった。いくら僕が存在感を消そうと息をひそめても、カメラを回している僕に話しかけてくる。みんながあたかも僕がそこにいないかのように放っておいてくれた『選挙』の時とは大違いだ。しかも、患者さんたちがしてくれる話がすこぶる面白い。僕は困ったなあとは思いながらも、ある程度自然のなりゆきに身を任せながらカメラを回し続けた。そして、自分のスタイルを優先すべきなのか、撮れた素材の面白さを優先すべきなのか、自問自答しながら、第一回目の撮影期間を終えた。<br /><br />そんな僕に、ある大きなヒントを与えてくれたドキュメンタリー映画がある。トロントの映画祭Hot Docsで観た、巨匠・エディ・ホニグマンの『Forever』である。この映画は、ショパンやプルーストなどが眠るパリの有名な墓地に訪れる人々にホニグマンがカメラを向け、インタビューするだけのシンプルな作りである。しかし、このインタビューがとにかく味わい深く、時に感動的であり、僕のインタビュー観を根本から変えた。<br /><br />その特徴は、第一に、登場人物が極めてリラックスしていて、自然体である。カメラに向ってしゃべるときの独特のテンションが感じられない。<br /><br />第二に、普通のインタビューなら真っ先にトリムされてしまいそうな、彼らが言い淀んだり、考えあぐねたりする「間」もカットされずにたっぷりと残されている。そのため、語り手の思考や感情の微妙な流れがリアルタイムで伝わってくる。話の内容=情報よりも、時間の流れそのものを感じる。<br /><br />第三に、インタビューをした場所や文脈から離れて、それだけが切り離され独立して恣意的に使われることがない。<br /><br />第四に、話の内容が説明的でなく、ときに意味することが曖昧で、両義的である。<br /><br />僕は、登場人物の語りの面白さに圧倒されながら、映画を観終えた。そして、ホテルのロビーで見かけたホニグマンをつかまえ、彼女の映画が、とりわけインタビューがどれだけ素晴らしいか、興奮気味に伝えた。<br /><br />巨匠は僕に「ありがとう」と言い、「私は登場人物の語りを"インタビュー"というよりも、私との"会話"であると考えている」と静かに付け加えた。この言葉は決定的だった。僕はそのとき、彼女のインタビュー、いや、会話がなぜ面白いのか、その秘密を一気に理解した。すなわち、ホニグマンが登場人物の語りを「インタビュー」ではなく「会話」と呼ぶことそのものに、彼女の姿勢や哲学、方法論が凝縮しているように思えたのである。<br /><br />このことは、迷っていた『精神』の制作方針に自然な解答を与えてくれた。インタビューではなく、会話をするつもりで患者さんたちの話に耳を傾ければいいのである。<br /><br />具体的に言えば、撮影のときには、インタビューでなければ訊かないような、純粋に取材者としての問いはなるべく避け、カメラを持っていなくてもそこにいる人間として訊くであろうと思われる質問だけをするよう心がけた。もちろん、実際にはカメラを持って回しているわけだから、あくまでも基本的な姿勢、僕の心構え、あるいは方法論としての話だが。そして、アリバイ的に何かを訊いておこう、という気持ちをグッと抑え、本当に訊ねたいことだけを訊ねるという姿勢を徹底させた。<br /><br />また、編集では会話が行われた状況や場所、文脈を極力再現し、会話をシーンとして構築するように心がけた。言い換えれば、あたかも観客がその場に居合わせたかのような臨場感を味わえるように苦心した。そして、登場人物が放つ言葉の内容のみならず、そこに流れる時間や息づかいに着目し、沈黙や「間」を可能な限り大事に残した。同時に、僕が撮影中、知らず知らずのうちに「会話」ではなく「インタビュー」してしまっているものを選別し、なるべく削ぎ落としていった。<br /><br />したがって『精神』には、表面的にはインタビューにみえる、僕と登場人物との会話が、かなりふんだんに盛り込まれている。だから、僕が標榜している「観察映画」にはなっていないんじゃないかという批判も、きっと出てくるに違いない。観察映画の源流であるダイレクト・シネマでは、基本的にインタビューという手法を採用しないからである。<br /><br />しかし、観察映画の精神の本質は、対象への先入観を極力排して虚心坦懐に観察すること、そして観察の結果としての作品を一義的なメッセージに還元せず、観客それぞれの観察眼にゆだね、解釈を迫ることにある。そういう意味で、『精神』に観察映画の精神は生きていると、僕は信じている。『選挙』のように、観察者と被観察者が、あたかもガラスで仕切られているかのような関係性を結ぶ場合もあるし、『精神』のように、時にガラスが取り払われてごちゃ混ぜになる関係性になる場合もある。それだけの話だと思っている。<br /><br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SEBLGnEce8I/AAAAAAAAAZw/5MiGCFynlt8/s1600-h/561304790_141.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SEBLGnEce8I/AAAAAAAAAZw/5MiGCFynlt8/s200/561304790_141.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5206243746179218370" /></a><br /><br /><br />写真上=『Forever』のポスター<br />写真下=エディ・ホニグマンと筆者(トロントにて)Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-33376090238582595252008-05-29T20:40:00.002-04:002008-05-29T20:41:33.978-04:00宝探し観察映画第2弾『精神』の編集作業は、今、そのおおよそが固まり、仕上げの段階に入っている。あとは英語字幕を付け、整音し、マスターを作るだけである。<br /><br />ところが、この時期になると「ホントにこれでいいのか?」という疑念が沸々と湧いてくるのが常だから、映画作りとは平坦な道のりではない。締め切りのない自主制作では、なまじ手直しも永遠にできてしまうものだから、始末に悪い。<br /><br />実際、僕はここ数日間、既に落としたシーンに宝物は混じっていないか、未練がましく掘り起こす作業を始めてしまった。すると、結構あるのである、宝物らしきものが。困ったこと?に。<br /><br />とはいえ、それを映画に入れようとすると、文脈が乱れたり、冗長になったり、リズムが悪くなったりと、いろいろ不具合も出てくる。出て来てから、ああ、だから入れてなかったんだなあ、と妙に納得したりする。要するに、シーンを落としたのはもう何ヶ月も前のことだったりするから、落とした理由を忘れてしまっているのだ。<br /><br />それでも、そのようなシーンは、もしかしたら僕が適切な文脈を見つけ出せないからあぶれているだけで、そのうちポンっとどこかにハマり、映画を格段に面白くする可能性もある。その見極めが難しい。<br /><br />もうしばらく、僕は頭を悩まされそうである。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-52638057383792465532008-05-16T09:04:00.003-04:002008-05-16T09:16:43.361-04:00Sid Bernstein Presents友人でご近所さんで映画監督のジェイソンが、ビートルズやストーンズを世に送り出した伝説の興行師<a href="http://www.amazon.co.jp/証言-ビートルズとスーパースターたち-シッド・バーンステイン/dp/4902037033">シッド・バーンステイン</a>氏のドキュメンタリー「<a href="http://sidbernsteinpresents.com/">Sid Bernstein Presents</a>」を撮った。このシッドさん、子供が日本に住んで日本人と結婚したりして、わが祖国との縁も深いらしい。<br /><br />ところが、この作品には様々な名曲が出てくる。そりゃそうだ。音楽がテーマの映画だもんな。で、その使用権利を得るのに莫大な金がかかるという。ということで、寄付金を募っているそうです。この映画を観たいと思ったみなさん、じゃんじゃん<a href="https://boxoffice.printtixusa.com/filmforum/sponsor?src=Jason%20Ressler%20and%20and%20Evan%20Strome-SID%20BERNSTEIN%20PRESENTS">寄付してください!</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-81457009469398110722008-05-15T20:46:00.005-04:002008-05-16T09:00:16.004-04:00世田谷美術館が熱い!一時帰国中に出掛けた世田谷美術館「<a href="http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html">横尾忠則展</a>」を巡って、火種がくすぶっているようだ。 <br /><br />前にも書いた通り、これは東大時代の同級生で学芸員の塚田さんが担当した展覧会。横尾ワールド全開の痛快かつ質の高い大展覧会だった。区内の小・中学校22校が、展覧会ツアーを企画していたのも頷ける。 <br /><br />ところが、事前に下見をした教育委員会が「こんなもの子供に見せられん!」と中止を決定し、各学校に通達したらしい。情けないこと甚だしい。<br /><br />当の横尾さんも当然ご立腹で、ついにご自身の<a href="http://www.tadanoriyokoo.com/vision/index.htm ">公式サイト</a>で反撃開始! <br /><br />さて、どうなることやら?<br /><br />ーーー<br />追記:Anonymous さんに教えてもらったのですが、<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008051602011818.html">東京新聞夕刊</a>に記事が載りました。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-73740837828197449622008-05-11T11:16:00.003-04:002008-05-11T11:17:42.073-04:00ドキュメンタリーはフィクションかドキュメンタリー映画も作り物である以上、本当のことを映し出すわけではなく、一種のフィクションだという言い方が、最近よく聞かれる。森達也の好著『ドキュメンタリーは嘘をつく』はそれがメインテーマであったし、佐藤真が『現代思想』に寄せた遺稿「ドキュメンタリーもフィクションである」などは、題名からしてそのものズバリである。<br /><br />たしかに、ドキュメンタリー映画も作り手による創作物である。作家がある現実を前にしたとき、カメラを回すのか、回さないのか、回すとしたらどの角度からどう撮るのか、撮った素材のうち何を使って何を使わないのか、シーンの順番はどうするのか、などと無数の決定を下す過程で、撮られた「現実」はバラバラに解体され、検討され、再構成されていく。同じ現実を10人の作家が別々に撮ったとしたら10通りの別々の作品が出来上がることは必然だし、ドキュメンタリー映画を作るという行為が極めて主観的かつ作為的であることは自明の理である。<br /><br />それは「観察映画」を標榜する僕の映画でも全く変わらない。ナレーションや音楽を使わないことから、僕の映画には作為がなく、客観的であると思われがちだが、とんでもない誤解である。観察映画も、あくまでも観察の主体である僕の視点を通して描かれた主観的なものであり、究極的には、僕の作為によって練り上げられた創作物である。観察映画は、なるべく先入観を排して現実から虚心坦懐に学ぶ姿勢で撮られるが、撮る主体はあくまでも僕であり、僕の視点を通した観察の結果が映画になる。また、映画を観た観客が様々なことを考え、感じられるように作られているが、それは解釈の余地が広く開かれていることを意味するだけであり、映画が客観的真実を映し出しているわけではない。<br /><br />観察映画を含めたドキュメンタリーのこのような性質は、論理的に考えてみれば当然すぎることであり、本来ならばわざわざ指摘するほどのことでもない。にもかかわらず、森や佐藤が熱心に語らなければならないのは、ドキュメンタリーといえば剥き出しの真実を映し出すものだと素朴に信じている人々があまりにも多いからである。それは、客観主義と「中立・公正」を標榜する、NHKをはじめとしたテレビ・ドキュメンタリーの悪しき影響でもある。だから、その信仰を打ち砕くための行為には意義があると思うし、異論を挟むつもりはない。<br /><br />しかし、である。僕が懸念するのは、そういう議論に拍車がかかるあまり、ドキュメンタリーとフィクションを同一視しすぎる傾向が、特に作り手や専門家の間で強まっていることである。例えば、フィリピンのラーヤ・マーティンによる『オートヒステリア』などは、出てくる人物がすべて俳優で、すべてが演技である。僕に言わせれば、これは完全なフィクション映画だから、僕はそれをスペインのドキュメンタリー映画祭「プント・デ・ビスタ」で観るとは思わなかった。森達也の前掲書でも、イスラエルのアヴィ・モグラビによる『ハッピー・バースデー Mr.モグラビ』などを例に挙げ、たとえプロの役者が混じって演技している作品でも、ドキュメンタリーであると言いたげである。<br /><br />けれども、プロの俳優を使った映画もドキュメンタリーと呼べるのなら、いったいドキュメンタリーとフィクションは何が違うのか。もしかしたら、「プント・デ・ビスタ」の主催者や森は、「違いは無い」と答えたいのかもしれない。しかし、もしそうなら、なぜわざわざ「プント・デ・ビスタ」は「ドキュメンタリー映画祭」を名乗り、森達也は自らを「ドキュメンタリー作家」と呼ぶのか。ドキュメンタリーとフィクションには、本当に何の違いも無いのか。あるいは、「無い」と考えてしまって、ドキュメンタリーは先細りしないのか。<br /><br />ドキュメンタリーとフィクションの違いを考えるとき、いつも思い出すのが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年、エドゥアルド・サンチェス、ダニエル・マイリック監督)というホラー映画である。この映画は、魔女伝説についての映画を撮ろうと森に入った学生3人が消息を絶ち、その後、彼らが撮影したビデオテープが発見された、というテロップで始まる。映画は、あたかも発見されたビデオテープをそのまま編集したかのように、つまり、ドキュメンタリーであるかのように展開される。実際には、それはすべて役者が演技したもので、ドキュメンタリーではないのだが、僕は何の前情報も無く映画館に入ったので、映画の中で起きる出来事のひとつひとつが恐ろしく、本気で怖かった。実際、配給会社はこれをフィクション映画であると意図的に公言せず、あたかもドキュメンタリーであるかのようにマーケティングを行ったため、僕も含めた観客は驚愕と戦慄に包まれ、全米興行収入1億4000万ドルという大ヒットを飛ばした。<br /><br />ところが、この話には後日談がある。後に僕はこの映画がフィクション映画であったことを知り、もう一度ビデオで観たのだが、初見ではあれほど怖かった映画が、全く怖くも何ともなかったのである。むしろ、起きる出来事のひとつひとつがわざとらしくて安っぽく、こんなものに怖がらされたのかと思うと腹が立った。あれほどリアルに思えた役者の演技も、事実を知った上で観れば学生レベルの三流である。この経験には唖然とした。同じ映画を観ても、それをドキュメンタリーだと思って観るのと、フィクションだと思って観るのでは、こうも印象が違うものかということを痛感させられたのである。<br /><br />要するに、『ブレア・ウィッチ』は、映し出された学生達が現実に存在し、彼らの身に降り掛かった出来事が実際に起きたものだという前提があってはじめて、観客を魅了することができた。そして実はこれは、ドキュメンタリー映画一般に当てはまる大原則なのである。<br /><br />例えば、僕の『選挙』にしてみても、主人公の山内和彦や自民党の人々が、全くの架空の存在で、プロの役者であるとしたらどうか。作品としての魅力や意義は、おそらく限りなくゼロに近くなるだろう。第一、あれがフィクション映画だったら、あまりにもシーンが撮れてない。山さんのイジメられ方も、夫婦喧嘩も、あまりにも台詞や撮り方が控え目であり、脚本家や監督はいったい何をやっていたんだと思われるのがオチである。にもかかわらず、「あの夫婦喧嘩が面白かったねえ」と言う観客がいるのは、それが山内夫妻という実在の夫婦に、実際に起きた喧嘩を捉えたものであるという前提があるからに他ならない。『選挙』という作品や、その中で展開されるシーンのひとつひとつが、少しでも観客を惹き付けるとするならば、それは、山内和彦や小泉純一郎といった登場人物のすべてが実在し、撮られた出来事がノンフィクションであるからなのである。<br /><br />その原理は、森達也の『A』でも、佐藤真の『阿賀に生きる』でも、全く同じことである。『A』に出てくるオウム信者やマスコミ関係者、『阿賀に生きる』のじっちゃんやばっちゃんたちが、すべてプロの俳優が演技する架空の人物であったことを想像してみればいい。それでも観客は、『A』や『阿賀に生きる』を同じように愛せるだろうか。<br /><br />そもそも、ドキュメンタリー=フィクションでいいなら、ドキュメンタリーというジャンルがあることそのものがナンセンスである。ドキュメンタリーという分野が存在し、僕らを虜にするのは、実在する人物や状況を被写体とすることに、独特の面白さ、危うさ、残酷さがあるからである。また、自分の頭の中で脚本を創り上げるのではなく、作品の行く先を現実の流れにゆだねてしまうことによって、「事実は小説よりも奇なり」の正しさを証明するがごとく、作り手や観客の予想を超えた思いがけぬ展開が期待できるからである。<br /><br />現実を素材にしながらも、そこに作り手の作為と世界観が入り込むことから、ドキュメンタリー作品は虚と実の間を振り子のごとく微妙に揺れ動く。ドキュメンタリーの在処が、単なる「虚」でも「実」でもなく、「虚と実の間」であることがミソである。その危ういバランスがいかにも怪しく、人を惹き付ける。そのことを忘れ、「虚」か「実」のどちらか一方に振り子が振り切ってしまった瞬間に、ドキュメンタリーは根本から崩壊しかねない。それに極めて自覚的になりながら、僕はドキュメンタリーを撮り続けていきたいと思う。<br /><br />最後に断っておくが、これはドグマでも倫理観の表明でもない。面白い作品を作るための僕なりの戦略であり、方法論であると思っている。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-25792160184284034932008-05-08T10:56:00.004-04:002008-05-11T16:21:29.413-04:00Back to New York<a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp3.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SCMU9P5K6eI/AAAAAAAAAYA/kDBt_7qrfm4/s1600-h/P1000551.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp3.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SCMU9P5K6eI/AAAAAAAAAYA/kDBt_7qrfm4/s200/P1000551.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5198021437386582498" /></a><br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SCMU9f5K6fI/AAAAAAAAAYI/futMEy3_B7g/s1600-h/P1000642.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SCMU9f5K6fI/AAAAAAAAAYI/futMEy3_B7g/s200/P1000642.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5198021441681549810" /></a><br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SCMU9f5K6gI/AAAAAAAAAYQ/J40DE9moQrk/s1600-h/P1000628.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SCMU9f5K6gI/AAAAAAAAAYQ/J40DE9moQrk/s200/P1000628.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5198021441681549826" /></a><br />昨晩、日本からニューヨークに帰ってきた。 時差ぼけ真っ最中。 なんだか忙しかったなあ、今回の日本も。 <br /><br />このごろよく想うんだけど、 昨年2月に『選挙』をベルリン映画祭で公開して以来、 僕はずっとお祭りに参加しているような気がする。映画祭=お祭りのあるところに出向いてばかりなんだから、 当たり前っちゃ当たり前だ。 <br /><br />テンションが上がりっ放しの生活は楽しいし、 起きる出来事はどれもが一期一会的で特別な感じがするんだけど、 いかんせん脳のキャパが限られているのか、 あった出来事を次から次へと忘れていく自分に唖然とさせられる。 <br /><br />このままお祭りの飽和状態が続いたら、いったいどうなっちゃうんだろう。 お祭りがお祭りであるためには、平々凡々とした日常が必要だ。 それに飢えている自分がいる。Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-72359827110380673732008-05-02T05:11:00.006-04:002008-05-02T05:43:38.754-04:00日本でのあれこれ日本に一時帰国して以来思いのほか忙しく、ブログも書くヒマがなかった。ということで、いくつかの出来事を手短に。<br /><br />4月16日は、世田谷美術館で開かれている<a href="http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html">横尾忠則展</a>のオープニングに行った。大学時代の同級生・塚田美紀さんが担当学芸員!だからというわけではないけど、非常に見応えある展覧会だった。美術館の2フロアを使い、約500点を展示。ユーモアと茶目っ気と可愛らしさとシュールな不可解さがごった煮になった横尾ワールドに引き込まれた。とにかく面白い。6月15日まで。横尾さんご本人もおられたので、彼を背景に(!)、塚田さんと彼女の旦那さんの写真をパチリ。なんと豪華なバックグラウンド。それにしても、同級生が良い仕事をしていると、嬉しくなるし、刺激になる。<br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp1.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfGV60K5I/AAAAAAAAAXQ/UP0I--62WQI/s1600-h/P1050017.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp1.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfGV60K5I/AAAAAAAAAXQ/UP0I--62WQI/s200/P1050017.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5195710420181330834" /></a><br />4月21日は、武蔵野美大で『選挙』の上映と特別講義を行った。映画監督で友人の高橋直治さんのお誘いで実現したのだが、こんなに好き勝手しゃべっていいのかなあというくらい、しゃべりまくってしまった。映像を学ぶ学生が相手だと、かなり専門的で難しい話もできるから、普段とは違う面白さがある。とにかく楽しかった。<br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfHF60K6I/AAAAAAAAAXY/b4OBHns15ww/s1600-h/P1050086.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfHF60K6I/AAAAAAAAAXY/b4OBHns15ww/s200/P1050086.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5195710433066232738" /></a>家族と温泉にも行った。<br /><br />4月24日は、川喜多財団の坂野さんにお会いした。ロンドンでの記念イベントの打ち合わせである。この日は、他にもいろんな方にお会いした。 <br /><br />4月26日は、河瀬直美さんの<a href="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-JCD=4523215036719">ドキュメンタリー作品DVD Box</a> 発売記念トークイベントにゲストとして呼ばれ、紀伊国屋ホールで河瀬さんと対談した。前の日に作品を観て臨んだせいか喋りに熱が入り、客席で観ていたカミさんに「あんた、しゃべりすぎ」と言われ冷や汗。<br /><br />4月28日から、3日間だけ岡山へ出向いた。観察映画シリーズ第2弾『精神』の舞台となった診療所の先生やスタッフの方々、患者さんたちにお会いして、プロジェクトの進行状況などについて報告した。僕の姿を見るなり「映画、できたんですか?!」と駆け寄ってきた人もいた。また、僕が岡山に来たことをどこかで聞きつけた山陽新聞の記者さんからも取材され、関心の高さを実感した。本当にありがたいことである。<br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfHF60K7I/AAAAAAAAAXg/fsLAz1Y5t0s/s1600-h/P1000272.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfHF60K7I/AAAAAAAAAXg/fsLAz1Y5t0s/s200/P1000272.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5195710433066232754" /></a><br />5月1日は、劇作家で演出家の平田オリザさんにお会いした。観察映画シリーズ第3弾『青年団(仮題)』の撮影許可を得るためである。ご快諾いただいたので、実現に向け大きく前進した。プロジェクトの趣旨を平田さんに説明したところ、「亡くなった佐藤真さんも同じような企画を考えておられたんですよ」と言われたのでビックリした。そして、深い因縁を感じた。これから撮影の日程をつめていく。<br /><br />明日、5月3日は、<a href="http://www.ashikaga.info/content/Friendship.php?itemid=483">足利映像祭</a>で『選挙』が上映される。山さんも来場予定。楽しみである。<br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfHF60K8I/AAAAAAAAAXo/89XmEBE6Wm4/s1600-h/P1000164.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp0.blogger.com/_Zau3xio3Mto/SBrfHF60K8I/AAAAAAAAAXo/89XmEBE6Wm4/s200/P1000164.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5195710433066232770" /></a>実家の猫・チビKazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-89574491366501280532008-04-20T19:42:00.002-04:002008-04-20T19:47:20.412-04:00Schedule in Japan5月7日まで日本に滞在予定なんですが、今のところ、次のようなイベントを予定しております。 <br /><br />4月21日(月) 武蔵野美大映像学科で特別講義<br /><a href="http://eizou.musabi.ac.jp/">http://eizou.musabi.ac.jp/</a><br /><br />4月26日(土) 新宿の紀伊国屋で河瀬直美さんと対談(河瀬さんのDVD Box 発売記念イベント) <br /><a href="http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/shinjukuseminar.htm#seminar_kawase">http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/shinjukuseminar.htm#seminar_kawase</a><br /><br />5月3日(土)  僕の地元・足利映像祭で『選挙』上映+質疑応答。山さんも来てくれます!<br /><a href="http://ashikaga.info/content/Friendship.php">http://ashikaga.info/content/Friendship.php</a>Kazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-31083171476406997742008-04-11T13:16:00.005-04:002008-04-11T13:23:17.104-04:00MoMA screening continuesScreenings at MoMA still goes on.<br /><br />POV's Cathy Fisher wrote a nice and witty article on the opening night at MoMA. <a href="http://www.pbs.org/pov/blog/2008/04/a_night_at_the_museum_campaign_1.html">***Read the article</a><br /><br />Also, A.O. Scott of New York Times wrote a great review on CAMPAIGN. <a href="http://movies.nytimes.com/2008/04/07/movies/07camp.html?ref=movies">***Read the review</a><br /><br />MoMA @ Titus 2 Theater <br />11 West 53 Street, NYC <br />http://www.moma.org/calendar/films.php?id=8214&ref=calendar <br /><br />Fri, April 11, 8:00 PM <br />Sat, April 12, 3:00 PM <br />Sun, April 13, 2:00 PM <br /><br />Screening is free with Museum admission and to MoMA members <br />Otherwise, Adults $10, Seniors $8 (65 and over with ID) <br />Students $6 (full-time with current ID) <br />Children (sixteen and under) Free, but a ticket is requiredKazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-37796017.post-90187060295682547912008-04-08T12:02:00.004-04:002008-04-08T12:12:18.099-04:00MoMA's screening started!<a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp3.blogger.com/_Zau3xio3Mto/R_uZF-6TVJI/AAAAAAAAAW4/1esnUkq-x1o/s1600-h/P4071355_1.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp3.blogger.com/_Zau3xio3Mto/R_uZF-6TVJI/AAAAAAAAAW4/1esnUkq-x1o/s200/P4071355_1.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5186907723913188498" /></a><br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp1.blogger.com/_Zau3xio3Mto/R_uZGe6TVKI/AAAAAAAAAXA/KvdvD_kHXRc/s1600-h/P4071357_1.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp1.blogger.com/_Zau3xio3Mto/R_uZGe6TVKI/AAAAAAAAAXA/KvdvD_kHXRc/s200/P4071357_1.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5186907732503123106" /></a><br /><a onblur="try {parent.deselectBloggerImageGracefully();} catch(e) {}" href="http://bp2.blogger.com/_Zau3xio3Mto/R_uZGu6TVLI/AAAAAAAAAXI/LQPoExztYmc/s1600-h/P4071351_1.jpg"><img style="float:left; margin:0 10px 10px 0;cursor:pointer; cursor:hand;" src="http://bp2.blogger.com/_Zau3xio3Mto/R_uZGu6TVLI/AAAAAAAAAXI/LQPoExztYmc/s200/P4071351_1.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5186907736798090418" /></a><br />Thank you, everybody, for coming to the screening at MoMA last night!<br /><br />I saw so many familiar but unexpected faces among the audience. It made me realize that NY is my home town, and there's nothing like my own home!<br /><br />Thanks to Yama-san, and MoMA organizers Jytte, William, Paul, and, Aparna, the Q&A after screening was so much fun. I didn't realize that it lasted for an hour!<br /><br />The projector of MoMA was state of the art, and my film looked so beautiful. It's a rare chance to see it in such a superb condition, so if you didn't make it last night, please come to see it! We still have 5 screenings left.<br /><br /><br />昨日の上映会に来て下さった方々、ありがとうございました。 <br /><br />ずっとご無沙汰していた懐かしい、意外な方々にもお会いできて、なんだか感無量でした。やっぱりニューヨークは僕の第二のふるさとなんだなあと、今更ながらしみじみ思いました。 <br /><br />山さんやMoMAのスタッフのお陰で、上映後の質疑応答も多いに盛り上がりました。後で聞いたら1時間も続いたそうで、調子にのってベラベラしゃべってたんだなあ、みなさんに迷惑じゃなかったかなあ、とちょっと心配です。でも、楽しかった。 <br /><br />MoMAの上映環境もさすがに超一流で、あれほど高性能のプロジェクターを使ってハイビジョン(HD)で見られる機会は、そうないと思います。 <br />まだ上映が5回残ってますので、まだの方、ぜひご覧下さいませ! <br /><br />MoMA @ Titus 2 Theater <br />11 West 53 Street, NYC <br />http://www.moma.org/calendar/films.php?id=8214&ref=calendar <br /><br />Wed, April 9, 6:00 PM <br />Thu, April 10, 6:00 PM <br />Fri, April 11, 8:00 PM <br />Sat, April 12, 3:00 PM <br />Sun, April 13, 2:00 PM <br /><br />Screening is free with Museum admission and to MoMA members <br />Otherwise, Adults $10, Seniors $8 (65 and over with ID) <br />Students $6 (full-time with current ID) <br />Children (sixteen and under) Free, but a ticket is requiredKazuhiro SODAhttp://www.blogger.com/profile/10014469967701837906noreply@blogger.com