tag:blogger.com,1999:blog-25017961547461078002009-02-21T17:11:24.079+09:00アル中日記破滅派きっての破滅型人間である山谷感人によるブログ。アルコール、太宰治、私小説、サザンロックの話が盛り沢山です。山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.comBlogger32125tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-61667389077943159342009-01-16T23:37:00.001+09:002009-01-16T23:37:35.859+09:00白けていても新年。 明けました、待ち望んでは無くとも、新年。 最早、昼間なので元旦では有りませんが一月一日。通例として、昨年度は諸々と、御世話になりました、サンクス。大袈裟に、心より、魂を込めて、なんちゃって。 では、二十一世紀旗手のノリで。 サクヤカラデイスイシテ、イキハヨイヨイカエリハコワイト、キタクスルナレド、ソコハワビシイロウオク、ジンモンサレルジカン。 ワレ、ソコヲトビダシテ、マチナカヲハイカイスルナレド、カイチュウハトボシク、イキバモナシ。ヤガテジョヤノカネ、シャッターガトジテアル、ペットショップノマエデ、ロウバガイシコロヲコロガシテイルノヲ、ナガメナガラキキマシタ。 セケンハ、オマエノソノヒアイナド、ワガママスギルモノダトイウナレド、ワタクシ、ホウロウ、モウソウ、カイソウ、ヲシテイナイト、イキテイケナイノデゴゼエマス。フユノハナビハココニハナシ。 カント、山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-64563094980409161302008-12-31T00:11:00.001+09:002008-12-31T00:11:38.299+09:00年末・投稿。昨今、その当人が体験した事もない、退廃的文学が流行っているようで、当方としては少し閉口。 例えば、十円のチロルチョコを万引きしただけで施設行き。昼間から、公園で酔いどれていたら御用。有り得ない展開の連鎖。デカダンスを知らない、デカダンスに憧れる、デカダンス、なる雰囲気がして甚だ閉口也。。まだ、ミステリー作品を読んでいた方がリアリティーが溢れてもいて。 ブルジョワが描く、ルンペン、ホリエモンもどきが語る犯罪者に、何の悲哀を感じるのだろうか? まあ来年度は、太宰の生誕百周年でもあり、彼の諸々なる作品が映画化もされ、当方の勝手なる予測としては、世相的に本年度の『蟹工船』ブームを超える、ダダイズム・ブームが起こると期待しているので、半睡なる日々を捲りながら、それを待つしかなし。 皆さん、良いお年を。山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-82281836380162704532008-10-14T01:50:00.001+09:002008-10-14T01:50:26.115+09:00グッドバイ。 イエス(キリストと云う名前は、後に弟子達が名付けただけであって、彼は現世では、単なる貧乏で大工あがりのヒッピー)の生涯を考えると、本当に、『一瞬で泣けるコンテスト』に出ようか、と思うぐらい、嗚咽が出るなあ。 無論、崇高なる信仰心などと言った、立派な感情ではなく、バイブルを読めば読むほど、彼の人生が破滅的で、惨苦だから。 異論は幾らでもあるが、一般的な史実としては、イエスは三十歳まで、田舎町で貧乏大工として働いていたが、突然、嫌になって家出する。 その後、色々なトコロを転々とするが、往時、弾圧と権力だけが絶対的だった世界で、いきなり、愛・ラブアンドピース、と、唱えだす。まさに、七十年代のヒッピーの如く、である。 その後は、意識して病人や、貧乏人にしか接しないわ、権力者からは、単なる理想主義・詐欺師のアホ扱いだわ、ちょっと弟子が出来たから、故郷に凱旋しよう! のノリで山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-47167466880192678222008-09-01T05:04:00.001+09:002008-09-01T05:04:51.761+09:00mixi 日記と同様。 アブラハム、アブラハム。 親愛なる皆さん、『暑かったけど短かかったよな夏』、も終わり如何お過ごしでしょうか? 当方は最近、自身のみでの研究では限度がありますから、所謂、教会のミサと云うモノに参加を始めましたが、これも矢張り、しっくりいきませんね。 何故なら他の兄弟達が余りにも、お小奇麗、お紳士、お洒落に映るからです。そもそもバイブルに書かれてある事は(特に新約では)、そんな処世術を否定し、惨苦、アウトロー、はぐれ者への啓示書と、当方は考えているからです。ミサにて、バイブルの歴史的な説明を聴いている時以外、当方は常に、カムオン・ガールズ、ア ルコール、トラッキングと、唱えています。 然し、バイブル自体は、読めば読む程に笑えるし、身にもつまされるし、だめだこりゃ、と泣けてくるし……、その上、箇条書きが多いので謎解きのような要素もあって、最早、暇さえあれば四六時中、適当に山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-50236525355696999962008-08-06T00:26:00.000+09:002008-08-06T00:27:02.724+09:00ペドロについて。 こんな、偽善者の駄目人間は、なかなか、どころか、稀にいない。 有名な、晩餐の果ての、「鶏が三度鳴く前に」の、事件はまだまだ喜劇として笑える方で、歴史書を、読めば読むほど、ペドロは所謂、「せこい」背徳を繰り返す。 ステファノ、ポーロ等。この遅れてきた、或る意味、第三の新人が、実なる布教活動、殉教などを遂げる中、ペドロは迎合を繰り返し、ひたすら自身の保身のみに生きてきた。そうして、やがて「ひろわれたように」、世論が「鼻くそを、ほじる事は悪くないかも。イエーイ!!」とした、サドカイ、パリサイ派の衰退に乗 じて、簡単に、時を得ただけなのである。それで祭りあげられたのが、「自己主張がうざいから」仕方なく、弟子の筆頭になっていたペドロ。その時、彼はどちらかと言うと、まだまだイエスの生き方に、否定的な活動をしていた、という。ただ無論、その経過にて一番弟子故に、脚光を浴びた後は、聖人山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-77123550542460112132008-03-10T16:54:00.001+09:002008-03-10T16:54:52.767+09:00『パーティー・イズ・オーバー』 序 最近、或る大切な人に、今生の名残りだと別れを告げる時、「サヨウナラ」と吐いたら、「それじゃあ、安易に淋しすぎるよ……」と、返され、それもそうだなぁ、と、ポロッと出た台詞がこれでした。所謂、『パーティー・イズ・オーバー』 当方、自身のこれまでの、俗に言う『はちゃめちゃ生活・エピソード』には、それなりの物語的な自負がある訳で、それを封印して生きていくのは、『鶏肉が目の前にあるのに、しゃぶれない』、とした感じであり、甚だもどかしいが故、この場所を借り、それこそ咄嗟に出た『パーティー・イズ・オーバー』なるタイトル でもって、これから、自身の流離譚を書ければなぁ、と思いました。すみません、出来ない人の、決意表明のようになりました。 然し、この序文を書いただけでも、なによりも、自身に対するLAST REBEL(最後の反逆)が始まるやも……との、感慨は、いま現在、如実山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-78181107943153521282008-02-29T23:40:00.000+09:002008-02-29T23:46:00.296+09:00『三月二日を迎えるにあたり』 当方もはや、「自身、コルサレフ症候群ではなかろうか?」と感じる程、エンプティなので内容が無く失礼します。 『破滅派』も、サン・ツーでもう一年になりますね。何もしておりませぬが創世記から関わらさせて頂き、基幹編集部員諸氏の、労苦等を間近に見てきた者として、ちゃっかり便乗、ポンチ画のスリー・ナインの台詞ではありませぬが、『万感の想い』です。まあ、月並みに、一読者としての意見も込めて、例えアングラの ままだとしても、末永くの『破滅はしない破滅活動』を、これからも祈ります。 最近、アカ新聞朝刊の、連載小説が、頗る、面白い。 王子の付き人の、32歳、元お笑い芸人は、ホープレス・タウンで殺害されそうになるでしょうね。伏線がもう、ありありとですが、純文学でも、推理小説でもないのだし、単純に、楽しく流し読み出来るのがいいんでしょうね。全てに疲れている時は、こういうモノに限山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-53011245860457143222008-01-07T18:20:00.001+09:002008-01-07T18:20:19.105+09:00『元旦日記』 元旦。 世の大半の方々が、一年度で最も健やかに過ごすこの日。かの男は、だからこそ、何もやる事も出来る事もなく、それでも、間借りしている部屋で一人、踞ってウン々々悶えているのは我ながら見苦しく果敢無いモノであるから、アテはなくども上野へと向かった。 JR。駅の周辺は、いつもより混雑しているのか、していないのか、良く判らなかった。浅草から流れて来る、如何にも初詣での恰好をした人並み。アメヤ横丁、入り口を往来する群衆。その「風景」に対して、日常は路上に跋扈している、かの男のような、ただ漂っているだけの者は少なかった。北へ、南へ。彼等もこの 日だけは、他日の苦渋を忘れ、それぞれの郷里にて、冷たくなった骨を休めているのだろう。男は、自身の感傷を殺す為に、一時間余り、ガード・レールの脇でぼんやりとしていた。 やがて、それにも厭きて、恩賜公園を散策していたのだが、今度は、何の山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-43752370664796747072007-12-16T15:36:00.001+09:002007-12-16T15:36:07.323+09:00アル記 彼は、下らない予知夢に悩まされていた。 目覚めて、惰性で開く朝刊。路面電車に揺られている夢を見れば、雑学欄に路面電車についての薀蓄。祇園界隈を闊歩している夢を見れば、大々的に冬の京都特集。全く興味もなく、正確なフルネームすら判らぬ、売れないテンプラ役者の夢を見れば、芸能欄、ピックアップ・コーナーにて早くも再会。たこ焼きを食してい る夢を見て、流石にこれはと思いきや、今度は夕刊の料理欄で、「自宅でも出来る、おいしいたこ焼きの作り方」 最近、毎日のように、ではなく、ほぼ毎日、そうした事実が続いていた。 今年、彼は友人を失った。他界。仮名として安易にA。他殺とされている。 Aは、ミステリー作家志望だった。初期の正史なぞを愛好していた。初夏、Aから来た最後となる手紙で、「開放された空間の中、刃物ひとつで、如何に完全犯罪が出来るかを描く所存也」 と書かれてあった。山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-63722319334511611652007-11-06T03:32:00.001+09:002007-11-06T03:32:31.130+09:00『ポックリ横丁にて』 真夜中の表通り。 停車しているタクシーの、ヘッドライト・リバーの流れを抜けて、細い裏道を右へ左へと。途端に暗闇の中に陥るから、まさに迷路状態、目印として、曲がり角には児童公園、無人交番、福祉センター、墓地。えてして、一般論で不健全な界隈は、こうしたトコロにあるものだ。 やがて辿り着いた、旧青線街、俗称ポックリ横丁。入り口にある電信柱には、時代遅れの反天皇制を訴えているビラが、数ヶ月に一度、更新されながら貼られていて、ぼくはこれといった仔細はないけれども、それを必ず確認してやる事を、通行儀礼としている。そうしてから、数人の転がっている泥酔者を、起こさないよ う避けながら中へと入る。 所謂、現代の落ち武者、つまりはぼくのような人種の為に存在している、ポックリ横丁名物、深夜零時から営業の下等飲み屋。周囲から言わせれば、憐れにもまだ、こんな場所にも幻想を抱いているのか、山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-60082337412662732242007-10-14T22:16:00.001+09:002007-10-14T22:16:53.827+09:00久々の、御挨拶として。 さて、こそこそ、ひそひそながらも、一部の方々には、「こんなふざけながらの、底辺の文章、見た事ありません!」 と、期待、激励(?)され、識者には、「意味が全く判らぬ」 と、もっともな叱咤を受けている『オフライン・ナガサキ』ですが、勿論、老生としてもこのまま、終わらせる心算は有りません。今後の 展開としては、(裏切りとして)上手く出来ていますから。なんにしても、有り難くも勝手に送られて来るメールで書かれてある事は、「何れにしろ、ブログ形式なんだから、早く更新していけ!」 なる、まあ良い意味で取れば、老生の懶惰を叩き直してあげようとする意見が多いので、その声は、真摯に受け止めたいと思います 。では、一応、トゥリマカシー。 いや、完全に遊び呆けている訳でもないんですよ。当たり前の、生活上、金銭の労苦はさておき、この駄文を御覧になられている方には、言わずもがなのハナシですが、山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-85335296728847194022007-09-07T00:41:00.001+09:002007-09-07T00:41:26.738+09:00『オフライン・ナガサキ 四ノ二』 往時、ぼくとクロネコは、大阪府北区、モーテル街と造幣局、桜の通り抜けで有名な、天満の狭いアパートにて共同生活をしていた。それまで、門真市、藤井寺市、鶴橋などをアルバイトで日銭を稼ぎながら、どうにか塒を確保しつつ二人で転々として来たが、ナガサキの実家を除きそこがアイツの、最後に残像を植え付け た部屋となった。 この界隈でも、まだ多少は冗談になる乱擾だけで例を挙げれば、深夜に泥酔の果てストリーキングを敢行し、巡査や侠道のお方に追われたり、なけなしの紙幣で女性が給仕する飲み屋を訪れては、彼女等が何を話し掛けてきても黙々と持参の小説を読み、狼狽しているのを薄ら笑い、帰りには熊公八公を捕まえて人生を語ら せたりと、無意味なるふざけた行為を演っていたが、日に日にクロネコの傍若無人ぶりは、世間から見れば同類のぼくですら、手に余るようになってきた。まず、飲酒量が尋常ではなくなった。山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-21150435621011331982007-08-31T18:43:00.001+09:002007-08-31T18:43:20.072+09:00『オフライン・ナガサキ 四ノ一』 「それにしても酷い顔色ですね。ドアを開けた瞬間、晩年のポーが訪れたのかと思いましたよ」 二杯目のお茶を注いで呉れながら、鈴木君がそう言った。矢張り、傍目からも死相がくっきり、羅刹にでも魅入られた者の如く映るらしかった。 彼は、言葉を続けた。 「まあ、完全にアルコールの退薬、離脱症状でしょうね。以前、精神病に関する資料で読んだ事がありますが、極度のアルコール依存になると心身等への弊害は、トータルではヘロイン、コカイン以上、つまりはモルヒネの次に位置するほどだそうです。要するに最早、重病者ですね。独自の意志による再生は不可能、選ぶ 道は三つだけで、入院した後に生涯、一滴すらものアルコールを断つか、狂人、廃人として回避出来ない破滅を待つか、いっそ自決、全ての幕を引いて終わらせるか、このどれかしか有り得ないらしいですよ。今の耕治君の様子を見た限り、その門を潜る手前山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-13699670359174185542007-07-23T05:10:00.001+09:002007-07-23T05:10:16.914+09:00『オフライン・ナガサキ』 三 さて、世俗とは実に因果なるもので、胃液を吐き懐中は貧しく、醜態のお手本の如きぼくの隣りベンチには、恰幅の良い中年男性が、酔い果てて眠りこけていた。 左手で臓腑の辺りを揉みながら、ふとその姿を認めたぼくは、まだとても動ける状態でないにしろ、即座にこの場を離れようと思った。何故ならその中年、ドリフのコント並に無防備、横になってイビキすらかいていて、まさに酔漢の自決行為、ミナミナミノミナミナミヨ(見なミナミの皆々見よ)、ドウゾオスキニシテク ダサイ、の有様であったからだ。 当然であるが、この憐れな中年が目覚め素面に戻り、「あれ? ゼニがないわ! オマワリサン、オマワリサン!」 とでも叫べば、現状で第一に、二でも三にでも、疑われるのは間違いなくぼく。少なくとも、根掘り葉掘り聞かれる事になる。かといって下手に今、余力を振り絞り起こしてやろうとしても、逆になんらか の邪推をされる山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-89262288255010521932007-07-01T18:18:00.001+09:002007-07-01T18:18:53.153+09:00『オフライン・ナガサキ』 二 地下鉄に乗り、狭い車内で老婆と密着状態、真冬なのに油汗ダラダラとなってミナミへ着いた。西日本最大の歓楽街。まずは見廻組ごっこと、元々健脚、剣客のぼく、汗を拭いさあ闊歩してみたが、ほんの僅かでどうも感覚が違ってきた。左足は痺れ、心臓は激しく、呼吸はとめどなく乱れる。 ——アルコールを常飲して いた退薬症状かなあ、煙草の吸い過ぎかなあ、そういや、栄養とも絶縁しているなあ—— 幾らでもある原因を並べてみてもあとの祭り、いきなりに重度。このままでは、小学生に絡まれてもやられるって思い、数人の歩行者にぶつかりながら兎に角、公園を探した。 結局は道頓堀、川沿いのベンチまでソウソウロウロウふらつき、椅子取りゲームみたいに空いているスペースへとダイブした。八十パーセントくらいで虫の息、かといって救急車沙汰など嫌だ。小康を得ようと蹲ってみても、脳裏になんの関連もなさそうであるようなフレーズ山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-74247477477729350092007-06-29T00:55:00.001+09:002007-06-29T00:55:58.599+09:00『オフライン・ナガサキ』 一 びやん、と欠伸を上げて、我ながら情けない音だなあ、と思ったら目が覚めた。予感はしていたが、やっぱり逢魔が時。まだまだ隠遁してやろうと、夢の残像を掴む為に五、六分、だらだら転がっていたが無駄で、諦めて大袈裟に背伸びを一つした。左足がつった。 ケイタイの電源を入れ時刻を見遣る。サタディ・ナイトの一歩手前頃。軽い持続睡眠療法と称して、五日間は眠り果てる計画だったのに、丸一日もやれてない。あんなに、別世界の中でも俗物に逢ったのにねえ。ケイタイは、どんどん新着メール情報を投げ付けてくる。どうせ、ろくなもんじゃないから、見もせずに消去を たくらみボタン操作をしたトコロ、通話の文字が現れた。狙ったように掛けてきた声の主は、ついこの前だったっけ? 絶縁をした吾郎君。ハァ、ハァと囀る。 「ハァ、ハァ、おおう、耕治、君! やっと繋がったわ! ハァ、ハァ。いやー、心配しとったで! 山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-3141919255267823802007-06-24T05:26:00.001+09:002007-06-24T05:26:51.422+09:00小休止、『芸術家気取りの君へ』 これから提示する雑文は、この場を借りて、或る似非文筆家にあてた私信であるが、万が一、読んで不愉快になる人がいるかもしれませんので、前もってここで謝しておきます。 君は、なにか自己の存在価値を履き違えているようだ。まるで、君のお文章の中の、エログロを見ている気分。エログロは簡単でしょう? センスもなにも要らず、困っちゃえばそう書けばいいのだから。 おっと、学術的な反論は止め給え。そこはぼくが、いつか聞いた時にだけするがよい。下手な押し付けで釣れるのは、ほとほと権力に弱い女性だけであって、ぼくには全く通用などしない。ではまず、第一に聞こう。普通に、立派な小市民生活をやるのも否、かといって、底辺を彷徨いたくもない。そんな君が、求めている ものはなんだろう? 過信? 別格意識? おいおい、ただふわふわと、浮いているのも破滅? 冗談じゃない、甘い自己解決は見苦しい。或る時山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-74553311759861958352007-06-23T14:15:00.001+09:002007-06-23T14:15:43.603+09:00『オフライン・ナガサキ』 序 邯鄲の夢ではないが、長い、敗北の冒険譚を繰り拡げていた。 若きぼくは、アゲハチョウの軍団に守られながら樹海を出た。左手に竹槍、右手には、ワルサーP38を持っていた。やがて、断崖の絶壁になったが、空が見えなかったぼくはそれまでの恩を忘れ、右手を掲げてアゲハチョウの軍団を撃った。そうして、やっと上空を見上げる事が出来たのだが、空は曇りに曇っていて、も っとドス黒いものだった。 断崖を飛び越えるのは、簡単であった。我ながら恐ろしい跳躍力で、緑の丘さえも越え、次の断崖の手前まで行ってしまった。そこでは、数百人の男女が、宴を満喫していた。ぼくは皆が踊り狂うのを見て、偽善者、と、訳もなく叫んだ。だが誰も、相手になどして呉れなかった。次にぼくは、臆病者、と、怒鳴った。矢張 り、結果は同じであった。そこで最後にぼくは、片輪めらが、と、絶叫してやった。漸く、四人の下手に控えていた山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-12678450778969324512007-06-22T14:49:00.001+09:002007-06-22T14:49:04.773+09:00仮題『オフライン・ナガサキ』 六 夜半過ぎまで、鈴木君と豊かな雑談をし(彼は、変わった男で、恩着せがましい京都の景観が嫌いだと、天下茶屋に住んでいた)、サパを御馳走になり、宿に戻ったぼくが試みたのは、五日間は眠り続ける事だった。所謂、軽い持続睡眠療法、である。幸い、ぼくは使いもしないのに、以前、いざという時の為に処方して貰 っていた、少量の睡眠薬と、精神安定剤を持っていた。気怠かっただけのあの日雇いアルバイトも、こちらから連絡しなければそれでもう終わりだし、鈴木君という、新しい外気にも触れた事だし、ぼくは一度、金銭の問題はさておき、自身をリセットしようと思った。無論、一番の要因は悲鳴を上げている、心身の再生にあるが。 ドヤの宿というトコロは、一見、全くプライバシーがないと思われがちだが、個室部屋にさえ入れば実はその正反対で、全てを遮断出来る環境にある。例えば、ぼくの住む『帝釈屋』は、一日千八百円の四階建山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-25956703913184893792007-06-19T14:36:00.001+09:002007-06-19T14:36:09.445+09:00仮題『オフライン・ナガサキ』 五 * 目が覚めたら、知らない部屋の、小奇麗な蒲団の中だった。小鳥の鳴き声が聞こえ、懐かしさを感じさせた。 「おはよう。熱いコーヒーにします?」 「いや、冷たいお茶の方がいい」 ふいに問われ、無意識で返答して顔を上げると、ソファーに座っていた鈴木君が、こちらを眺めていた。 「ああ、君のトコロに泊まったようだね。迷惑を掛けたね。なにせ、途中から記憶がないんだ」 「大丈夫ですよ。新聞、読みますか?」 「朝刊……、ね。そんなものもあったなあ。どれ、起きるとしよう」 ふらふらと立ち、まずは一目散にトイレットを借りた。芳香剤の、いい匂いがした。 長い小便を済ませて戻ると、お茶と、林檎が用意されていた。ぼくは敢えて礼も言わずに、お茶を一気に飲み干し、そうしてからやっと周囲を見渡した。 「あれ? 山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-2730581691113840932007-06-19T09:42:00.001+09:002007-06-19T09:42:36.788+09:00仮題『オフライン・ナガサキ』 四 鈴木君の英雄論は、当然の如く完全主義者論だった。 孔明、仲達を語り、勿論、それはそれで深い博識さ、冷静なる分析を美しく思いながら拝聴していたのだが、結局は腐れ儒者、感情に勝てない二流人を愛しているぼくは、返答を控えて、うん、まあ、とだけ呟いていた。むやみにここで、傘を振り翳す必要はないと考えた。吾郎君は、キャッキャ、キャッキャとはしゃいで いた。 「なんやコーチン。今夜はいつにもまして、おとなしいやん。全然、ガソリンのピッチがあがってへんし」 「吾郎君からは、大変な酒豪で、酔えば熱く語りだすって聞いてますよ」 隣りの席の、ぶくぶくに肥えたサラリーマン客の、——ああ、飲み過ぎで死んじゃいそうや—— との喚きと重なりながら、話題を転じた二人の声が入ってきた。 「……少し、体調が芳しくなくてね。久々の盛り場だからかなあ。急に悪いけど、控えておくよ」 山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-44655692417146609882007-06-16T02:30:00.001+09:002007-06-16T02:30:31.864+09:00連絡がスムーズに行かないので、この場を借りて。 信三、信海先生。 ぼくが唯一、かなわないと思える、両兄弟が見て下さるのなら、少しは真剣に書きましょう。お久し振りですね、ぼくは未だ、こんなに世間にくだをまきながら、呆れられてますよ! Start Yahoo! Auction now! Check out the cool campaign 山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-67099515821422006682007-06-15T21:48:00.001+09:002007-06-15T21:48:20.135+09:00小休止で『我が文章論』 仮題『オフライン・ナガサキ』、勿体振る必要は何もないので展開を述べると、——京大生の部屋に食客したぼくは、そこでPCのオンライン・カードゲームにはまり、その世界で或る女性と親しくなり、やがて諸事情から久々とナガサキに帰る事になったおり、体面を整える為に、その一度も逢った事も無い女性に頼み、婚 約者として故郷へ誘い親に紹介し、合間に、どしゃ降りの中、同級生だったドチンピラと傘で格闘したり、幼馴染の、他界した親友の墓参りをしたりしながら、彼女に救いを求め、将来を約束するのだが、帰りに駅に向かう最中、突然のスコールに遭い、互いに現実に戻り、傘を持っていなかったぼくは、『白夜』を想う——、それ だけの単純な話しである。最後に、新しい或る仕掛けだけは用意してはいるが。 ぼくにとって、文章を書くとは、失礼ながら降りてきたセンス、フレーズを、如何に繋いでいくかの作業であって、筋書山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-5993832543787915732007-06-12T21:03:00.001+09:002007-06-12T21:03:34.746+09:00仮題『オフライン・ナガサキ』 三 無造作に、乱雑とした店内。世知に長けている吾郎君は、どう交渉したかは判らないが、一番くつろげる、奥座敷の空間に陣取っていた。ドアを開け、ぼくがじっと見遣っても、こちらには全く気がつかず、一所懸命なる雑談スマイルを、くどいように周囲へアピールしているその姿は、微笑ましくもあり、痛々しくもあっ た。 ——『アプリポアゼ』の時間かい?—— ぼくがそう、声を放とうとしたところ、それよりも早く、大柄な背中だけを示していたその京大生とやらが、ゆっくりとこちらを振り向いた。つられて、吾郎君もやっとぼくを見つけた。 「よう! コーチン! 遅かったやん!」 彼はすかさず、今までに一度も呼んだ事がない愛称で、ぼくを迎えた。咄嗟に、『塵は塵に戻る』とのフレーズが、何故だか脳裏に浮かんだが、拘泥する事なく精一杯、ニヤニヤと笑って席についた。京大生とやらも、満面の笑みをしていた。山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-2501796154746107800.post-66262579335830100152007-06-03T17:59:00.001+09:002007-06-03T17:59:46.095+09:00仮題『オフライン・ナガサキ』 二 ピシャピシャと、小雨が降っていた。ぼくはビニール傘をぶら下げて、宿の外へと出た。 ここから、ジャンジャン横丁までは、飛田新地、通天閣を越え、徒歩約三十分の距離である。最早、自身の匂いも染み付いた裏路地を、手にしたビニール傘は開かずに大股で歩いた。この今となってはもう、覆された事ではあるが、ぼくは、雨の往来を蠢くのが好きだった。それはただ単に、俗的な問題として。 現在でもそうであるが、幼少の頃、極端に非力であったぼくは、友人に誘われて、近所の寺へと剣術を習いに通っていた。持続性が皆無のぼくとしては、年齢もあり、その展開にしがみついた方であろう、或る程度は、血となり肉となった筈だ。棒状のモノさえあれば、他人の腕力に卑屈になる事はなく、臆する事もなく、 毅然と意見を吐ける心持ちになれた。だが、一般市民が常に竹刀を持ち歩くのは、これ所謂、パラノイア、真性病者の行動である。所詮山谷感人http://www.blogger.com/profile/07394917702337256592noreply@blogger.com1